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伊福部コンサート雑感

5月31日の東京交響楽団の演奏会、『リトミカ・オスティナータ』のピアノは山田令子さんでした。
ゼール音楽事務所から出ている『伊福部昭ピアノ作品集』も彼女の仕事です。第1集には『ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ』が収録されてますが、第2集にはオーケストラのパートももう一人のピアニストが演奏するリダクション版が収録されてます。しかし、コンチェルトのピアノ・リダクション版というのは、ヴァイオリンとかギターとか他の楽器ならともかく、ピアノとピアノの協奏は音色のコントラストが弱く面白みに欠けます。ま、それはともかく、山田さんは今や伊福部ピアノ曲の第一人者。更に磨きをかけて『リトミカ・オスティナータ』を弾きつづけて欲しいものです。

この演奏会、指揮はもともと井上道義さんが振る予定でしたが、井上さんが病気で大植英次さんが代わりに振りました。
大植さんの指揮はけれん味たっぷりのパフォーマンスです。表情ゆたかにパントマイムを演じているかのように振ります。
『釈迦』は混声合唱入りの交響曲ですが、そのラスト、指揮者は全曲を振り終え祈るような姿勢のまま動かない。普段なら演奏終了と同時に客席から拍手がおこるのに、会場は水を打ったように静まり返り、恐ろしく長い(20秒?あるいは30秒を超えていたかも)時間みな息を飲んでいる。やがてゆっくりと大植さんが起き上がり、姿勢を客席に向けるや満場の拍手!拍手!拍手!
演奏後の時間で、これほど観客に緊張を強い、且つ、感動をもたらすケースも稀なのでは。

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