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万一

年が革まって最初の文が「万一」とは縁起でもないが、寛恕されたい。
今日は阪神淡路大震災から20年の日。
あの日のショックは忘れられない。報道で次々に知らされる惨禍・・・
犠牲になられた方、御遺族、関係者の悲しみを思うと涙が止まらなかった。

小学何年生か忘れたが、国語の宿題で“万一”という言葉で短文を作らされた。
“万一火事になったらどうしよう”とノートに綴り、父に見せたら叱られた。
「火事は気をつけていれば起きないものだ。大地震なら“万一”を使ってもいい」
努力をして避けられるものには万一の災厄は起きない、と言うのだ。
今日はセンター試験日だが、“万一、試験に落ちたらどうしよう”という言い方も父は反論するだろう。「勉強が足らないから落ちるんだ」と言うに違いない。
父は大正12年生まれで北支で終戦を迎えている。今日1月17日は父の誕生日でもある。生きていれば92歳になる。
死んだ人の歳をかぞえるのは辛い。
この20年、御遺族の方もそうしてきたのだろう。

年が革まっても相変わらず国内外で誤解と無理解の応酬が繰り広げられている。為政者の虚栄と欺瞞は拡大し、投資家は災厄をも理財の対象にしている。
“万一戦争になったらどうしよう”
父の叱責が聞こえる。
「努力をして避けられるものに万一はない」

遅蒔きながら、これを年頭の所感に代えたい。
それを冥福の祈りに代えたい。

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