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世間師、腰にきた!

旅先で腰を痛めて・・・と言うより、腰を痛めているのに旅に出てドミトリーの宿に泊まるのはリスクが大きい。
記者が望むのは「相部屋」なのだ。
ゲストハウスのドミトリーとなると二段ベッドで寝起きするのが一般的で、カーテンひとつでプライベート空間が確保できるのであるから外国人旅行者にも受けが良い。
だが、ベッドなどというものは寝るためのもの。
飲食はもちろん泊り客同士の会話や情報収集などは広間でするもので、ゲストハウスの良さは広間での時間の過ごし方にある。旅の疲れを癒すために本当にプライベートな空間を求めるのならそれなりの宿を取るべきで、安くあげようとすればドミトリーの不自由さは我慢せねばなるまい。むしろドミトリーのメリットを大いに利用すべきなのだ。
宿の主や泊り客から「生の情報」を手に入れる、これが最良のメリットであろう。
しかるに、スマホやタブレットで旅の情報を検索する人がほとんどで、そうゆう人は他人と会話することを面倒だとみるようだ。だが、旅などというものは元来面倒なもので、巡礼やら商用やら、古来旅人はその面倒をこなすことで利を得ると心得てきたもので、それゆえ人生を旅に見立てて「可愛い子には旅をさせろ」という格言も納得がゆくというものだ。もっとも、リスクを回避した人生設計というのがあり、地道な生活のなかから旅行の計画を立てるのであれば、せめて旅行のうちにフリータイムを設けて旅をスリリングに愉しむべきではあるまいか。こうすれば旅を人生に見立てる楽しみも自然と湧いて、誰にも平凡な人生などないことに気づく。
昔、旅に出ることが一大事だった頃、土地に根付いている人は行商人や旅芸人などを「世間師」と呼んでいた。知らない土地の事情や都市部での流行、最新の知識などの情報をもたらす者として重宝していたという。あるいは揉め事が起きたとき「世間師」から旅で得た知識のもと的確な判断を求めたりもしたという。人生が旅だとしたら大人が大人として認められる所以は世間師であるところであろう。子供や若者が見知らぬ者との会話を拒むのは、おのれの領域すなわち価値観を他者に侵されることを惧れるからで、互いの価値観を認め合い共有することで子供は大人になってゆくのだ。
旅の情報・・・というより、その土地の情報はその土地の人から聞くに如かず。ならば旅に携えるべきはガイドブックに非ず、スマホに非ず、会話する意思ではあるまいか。記者が相部屋にこだわるのは、相部屋なら否が応でも会話を必要とするからに他ならない。これでお互い口をきかずに済ましたとしたら、これはこれで異常な経験と言わねばなるまい。下手なサスペンスドラマより緊張感を楽しめる。
だが、そんなことはどうでもいい。
今回はベッドで寝るのが辛かったのだ。あのフカフカがかえって腰の負担となったのだ。
やっぱり畳に布団だなぁ!

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